DeFiとは、ブロックチェーン技術を活用した分散型金融のこと。手数料が安く、高い利回りで資金が運用できることが大きな特徴です。

私、DeFiって言葉は聞いたことあるけど、具体的な仕組みはわかりません。

DeFi初心者なのですが、始め方が知りたいです。
今回は、このような悩みを抱えた方におすすめです。
また、DeFiを始めたい初心者の方で、パソコンは必須。スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末では、DeFiの運用はできません。
ちなみに、DeFiと似た言葉で「CeFi」がありますが、もちろん明確な違いがあります。
- DeFi:中央管理者を必要としない分散型金融
- CeFi:中央管理者を仲介した従来型の金融
仮想通貨(暗号資産)やDeFi、NFTなど、投資はすべて自己責任です。専門用語の意味や仕組みを十分に理解したうえで、正しく運用してください。

仮想通貨(暗号資産)やDeFi、NFTへの投資は自己責任です。正しい知識を持って運用してください。
本記事では、DeFiとは何なのか?また、始め方や注意点などについて初心者にもわかりやすく解説しています。
そして、本記事を最後まで読めば、下記の内容が理解できます。
- 仮想通貨(暗号資産)におけるDeFiについて理解できる
- DeFiでの注意点が理解できる
ぜひ、最後までご覧ください。
DeFiとは?始める前に意識すべきポイントを3つ解説!
仮想通貨(暗号資産)やNFT、ブロックチェーンという新技術の誕生とともに、DeFiという仕組みが確立されました。
しかし、仮想通貨(暗号資産)初心者の方にとって、DeFiとは何なのか?よくわからない方もいることでしょう。
まずは、DeFiを始める前に、初心者が意識すべきポイントをまとめました。
初心者必見!DeFiを始める前に意識すべき3つのポイントとは?
初心者がDeFiを始める前に意識すべきポイントは、下記の3つです。
- 仮想通貨(暗号資産)への投資は自己責任
- 専門用語の意味や仕組みを理解する
- わからないことは自分で調べる
それでは、詳しくみていきましょう。
仮想通貨(暗号資産)への投資は自己責任
仮想通貨やDeFi、NFTなど、暗号資産業界は日々大きく発展しています。
長期的に見れば、まだまだ発展途上の業界でもあることから、価値の変動が大きく不安定な要素を含みます。
なかには、短期的に損をしてしまう危険性も伴うため、正しい知識を理解して投資をすることが大切。仮想通貨(暗号資産)やDeFi、NFTなどの新興業界への投資はすべて自己責任のため、仕組みを正しく理解したうえで投資を行ってください。
専門用語の意味や仕組みを理解する
DeFiは、仮想通貨(暗号資産)と密接に関係しています。
専門用語や意味など、初心者にとっては難しい言葉が出てきますが、まずは正しく理解することが重要。Googleなどの検索エンジンやSNSなどで、納得できるまでとことん調べてください。
わからないことは自分で調べる
DeFi初心者にありがちな事例として、下記のような例が挙げられます。

私はDeFi初心者なので、知り合いにいろいろと教えてもらいました。
結論をいえば、DeFiに関連する情報は、すべて自分で調べてください。
DeFiだけに限らず、仮想通貨やNFTなどの暗号資産業界では、詐欺事例が多発しています。特にDeFi初心者であるほど「自分が詐欺被害に遭ったことすらわかっていない」ということになりかねませんので、わからないことがあれば、他人に頼らずすべて自分で調べるようにしましょう。
DeFiとは?
DeFiとは、中央管理者を必要としない分散型金融のこと。よく、「非中央集権型金融」といわれますが、初心者向けにわかりやすく説明すると、現在の銀行のように中央集権型ではないということです。
銀行のように中央集権による信頼性を担保するために、DeFiでは、複数名の技術者から承認を得るブロックチェーン技術が用いられています。
そもそも、DeFiとは「Decentralized Finance」の略称で、その意味は「分散型金融」。日本国内において、DeFiは、イーサリアムブロックチェーン上で運用される仕組みが有名です。
一方、DeFiと似た仕組みにCeFi(Centralized Finance)がありますが、冒頭でも説明したとおり中央管理者を仲介した従来型の金融を意味します。ちなみに、「中央集権型金融」と呼ばれることもあります。

DeFiとCeFiは言葉は似ていても、意味は全然違いますので混同しないよう注意してください。
DeFiをおすすめする理由とは?
DeFiとは分散型金融のことですが、おすすめする理由としては、利回りが高いため。周知のとおり、銀行の利回りと比較しても、DeFiの利率は圧倒的水準です。

なぜ、DeFiはそんなに利回りが高いのですか?
このように、なぜDeFiがこんなにも高い利回りを確保できるのか知りたい方もいることでしょう。
結論をいえば、ガバナンストークンの存在が大きく影響しています。ガバナンストークンとは、プロジェクトの運用決定権を握る投票権のこと。DeFiすることで、ガバナンストークンを受け取れる仕組みです。
そして実は、DeFiを運用するということで獲得できるガバナンストークンに価値がつくことで、DeFi全体として高い利回りを実現できるという仕組みになっています。
今後も、しばらくDeFiの高利率は維持するといえます。
これが、DeFiをおすすめする理由です。
実は、DeFiをおすすめする理由は、これだけではありません。
- 金融機関が仲介する仕組みが存在しない
- 口座開設にかかる面倒な手続きをしなくてもよい
- 手数料の安さ
これらの理由を簡単に説明すると、そもそもDeFiはブロックチェーン技術によって安全性が担保されており、銀行などの中央集権者も存在しません。
そのため、仲介手数料や口座開設に面倒な手続きも必要ありません。
このように、DeFiの運用に関していえば、その手軽さが人気の秘訣ともいえます。
DeFiにおけるAMMの重要性とは?具体的な活用術も紹介!
DeFiを理解するためには、AMM(自動マーケットメーカー)の仕組みを学ぶ必要があります。
まずは、DeFiにおけるAMMの重要性から、詳しくみていきましょう。
DeFiにおけるAMMの重要性とは?
DeFiを理解するためには、AMM(自動マーケットメーカー)の仕組みを知っておく必要があります。
AMMという仕組みが、DeFiを支えるといっても過言ではありません。
AMMは「Automatic Market Maker」の頭文字で、その意味は「自動マーケットメーカー」。初心者向けにわかりやすく説明すると、DeFiを含む仮想通貨(暗号資産)業界で適切なトレードが行えるよう監視する仕組みのことです。
つまり、トレードにおける買い注文と売り注文を適切にマッチングしてくれるシステムを自動化した仕組みです。
DeFiではAMMの仕組みが確立したことにより、上図のように、個人投資家がDeFiを経由して自由度の高い仮想通貨(暗号資産)の売買ができるようになりました。
DeFiの具体的な活用術とは?
次に、DeFiの具体的な活用術を紹介します。
- 高利で資産を運用する
- PoSで暗号資産業界に貢献する
- Wrapped Bitcoin(WBTC)
それでは、詳しくみていきましょう。
活用術①|高利で資産を運用する
DeFiといえば、高い利回りが特徴。例えば、下表に実例をいくつかまとめました。
DeFiの運用金額 | 利回り(年間) | 月額利益 |
100,000,000円 | 30% | 2,500,000円 |
1,000,000円 | 30% | 25,000円 |
年間での利回りが30%という数字は、DeFi業界においては一般的。そのなかで、1,000,000円をDeFi運用すれば、毎月25,000円の不労所得を得ることができます。
具体的には、仮想通貨(暗号資産)などをDeFi運用する見返りに、利息や手数料を受け取れるファーミングという仕組みが存在します。
活用術②|PoSで暗号資産業界に貢献する
DeFiの仕組みの1つに、PoS(Proof of stake)があります。
PoSとは、掛けた金額に応じて利益として配当される金額が変動する仕組みのこと。例えば、株式投資の配当に似ています。
暗号市産業界が大きく成長することで、大きな利益を獲得できるでしょう。
活用術③|Wrapped Bitcoin(WBTC)
Wrapped Bitcoin(WBTC)とは、ビットコイン(BTC)に裏付けられたERC-20トークンのこと。ERC-20規格に準拠し、イーサリアムブロックチェーンで発行される暗号資産です。
DeFi初心者向けにわかりやすく説明すると、イーサリアム上のDeFiアプリケーションでビットコイン(BTC)を使うことができる仕組みです。
例えば、後述するコンパウンド(レンディングと似ている)のような仕組みでWBTCを貸し出し、借り手が支払う利子の一部を利益として獲得できます。
DeFiを運用する際の注意点とは?
DeFiで資産を運用するには、いくつか注意点があります。
ハッキングや詐欺被害に遭う前に、事前対策しておくことが重要。そして、DeFiを運用する際の注意点は、主に下記の4つが挙げられます。
- パソコンを活用すること
- ハッキング
- 不正行為
- 詐欺被害
それでは、詳しくみていきましょう。
注意点①|モバイル端末はNG!パソコンを活用すること
これからDeFiを始めたい初心者の多くは、Googleなどの検索エンジンやSNSで具体的な方法を調べると思いますが、そのなかで「スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末でもDeFiができる」という情報がいくつかみられたことでしょう。
「DeFiはモバイル端末でも運用可能」という情報は完全なデマ(嘘の情報)ですので、絶対に信じないでください。
モバイル端末でDeFiを運用しようとすると、ウォレットの不具合やバグにより、上手くいきません。
注意点②|ハッキングの危険性
DeFiは、すべてプログラミングコードで記述されていることから、ハッキングの危険性が伴います。
DeFiがハッキングされると、資金が流出することもあり得るため、その危険性は十分理解しておかなければなりません。
注意点③|資産に対する不正行為
DeFiでの不正行為といえば、ラグプル(rug pull)です。
ラグプルとは、DeFiした資産を管理者が持ち逃げすること。そのため、DeFiに関するプロジェクト選びには細心の注意を払う必要があります。
注意点④|詐欺被害
DeFiは、現在の銀行と同じように仮想通貨(暗号資産)を預ける仕組みのため、金銭的特徴を持った詐欺被害が相次いで報告されています。
警視庁もDeFiを含めた暗号資産業界全体に、詐欺が横行しないよう呼びかけています。
DeFiの始め方とは?
ここまで読み進めた方のなかには、DeFiに大きな魅力と将来性を感じた方もいることでしょう。

私もDeFiを始めたいのですが、どうやればよいですか?
また、DeFiは難しいと感じている方もいるかもしれません。
しかし、実際に本記事で解説しているDeFiの始め方を手順どおりに進めていくことで、初心者でも簡単に始められます。
とはいえ、手順を細かく解説すると長文になってしまうため、今回は概要のみ掲載します。
これから初心者としてDeFiの始めるには、下記の3ステップで手順を進めてください。
- メタマスクに登録する
- メタマスクに仮想通貨(暗号資産)を送る
- 参加したいDeFiプロジェクトを探す
現在公開されているDeFiプロジェクトには、さまざまな特徴が異なるため、前述した注意点を意識しながら参加してください。
DeFiの将来性とは?
DeFiが誕生して以降、注目を浴びている仕組みが4つ存在します。
- DEX(分散型取引所)
- ファーミング
- コンパウンド
- メーカー
それでは、詳しくみてきましょう。
DEX(分散型取引所)
DeFiという仕組みが誕生して以降、DEXが注目されるようになりました。
DEXは「Decentralized Exchange」の略称で、その意味は「分散型取引所」。DeFiの特徴でもある非中央集権型のブロックチェーン上で、重要な役割を担うスマートコントラクトを実装した取引所です。
スマートコントラクトとは、仮想通貨(暗号資産)での決済における一連の流れ(検証・執行・実行・交渉)を自動化する仕組みのこと。ブロックチェーン技術には欠かせない仕組みです。
DEXを活用することで、仮想通貨(暗号資産)を取引所に預ける必要がなくなりました。
つまり、メタマスクなどのウォレットを通じて、個人間で直接取引ができるようになったということです。
ファーミング
DeFiでの活用術でも説明しましたが、、仮想通貨(暗号資産)などをDeFi運用する見返りに、利息や手数料を受け取れるファーミングという仕組みが存在します。
銀行のような金利ではなく、高金利で資産運用できるところは大きなメリットです。しかし、大きなリターンが見込める一方で、DeFiプロジェクトの破綻などでリスクが伴うことも留意しておきましょう。
コンパウンド
コンパウンド(Compound)とは、2018年に誕生した仮想通貨の貸し借りができるサービスのこと。一般的な、レンディングサービスと仕組みが似ています。
DeFiが誕生したことで、コンパウンドという仕組みが確立し、買い手と売り手のマッチングがしやすくなりました。
また、利用実績に応じて「COMP」と呼ばれるガバナンストークンを獲得できることから、DeFiによる大きな利益を得る将来性もみえてくるでしょう。

2021年10月16日現在、コンパウンドは日本の金融庁から許可が下りていないため、トラブルには十分注意してください。
メーカー
メーカー(Maker)とは、米ドルとの交換を制限されていたり、銀行口座を開設できなかったりする方々に対して、インターネット上でやり取りできる「DAI」を生成するサービスのこと。DAIは米ドルと連動しているステーブルコインのため、仮想通貨(暗号資産)のなかでも、比較的価格が安定していることが特徴です。
DeFiの誕生によってメーカーという仕組みを活用できる環境が整ったことから、誰でも自由にインターネット上で資産の取引を行うことができるようになりました。
DeFiに関するQ&Aを紹介!
ここでは、DeFiに関するQ&Aをまとめました。
Q1)DeFiは安全ですか?
結論から言えば、DeFiの安全性は保障できません。
前述したとおり、不正行為やハッキング、詐欺などの横行は否定できません。そして、何よりDeFiに関する法律の整備が整っていないことが安全性を保証できない原因です。
ブロックチェーン技術で安全性は担保されていますが、あくまでも人間が生み出したプログラミングのため、どのような形でその強固な仕組みが破られるのかわからないところも不安要素の1つ。まずは、法的手段でコントロールされる仕組みが確立するのを待つ他ありません。

DeFiやブロックチェーン技術など、仮想通貨(暗号資産)全体にいえることですが、革命的な技術要素が含まれており現代社会が追いつけていないのが現状。まずは、法整備からしっかり整えてもらいたいものです。
Q2)DeFiが一般的になる時期はいつですか?
DeFiが一般的に広まる時期は、具体的にいつとはいえません。
その理由に、法的整備が整っていないことが挙げられますが、そもそも人間のDeFiに関する理解が追い付いていないことが問題です。

DeFiとは結局何なのですか?
まだまだ、DeFiの認知は一般的に広まっておらず、存在自体知らない方も少なくありません。
しかし、2021月10月15日にアメリカ初となるビットコインの先物ETFがSECにより承認されたことを受け、DeFiを含む仮想通貨(暗号資産)に関する理解が一般化する可能性があることも事実。今後に期待したいですね。

2021年10月15日は、仮想通貨(暗号資産)業界にとって大きな動きとなりました。アメリカ初の先物ビットコインETFの承認についてですが、詳細についてはこちらをご覧ください。
Q3)イーサリアム2.0がDeFiに与える影響は?
イーサリアム2.0は、DeFiにとって大きな影響を与えることは間違いありません。
ただし、イーサリアム2.0へのアップデートによってどうなるのか、その良し悪しは実際に移行されてからでなければ判断できません。例えば、イーサリアム2.0に移行して、バグや不具合による問題が多発する危険性もあり得るのです。
しかし、無事に何事もなくイーサリアム2.0に移行すれば、DeFiは大きく改善し、システムも安定するでしょう。
現状としては、実験的な要素の強いDeFiも、本格的な製品として一般化する日も近いのかもしれません。

イーサリアム2.0へのアップデートは、DeFiの歴史のなかで重要なポイントです。将来発展するためのきっかけになることでしょう。
まとめ|DeFiでの資産運用は少額から始めよう!
今回は、DeFiとは何なのか?また、始め方や注意点などについて解説してきました。
DeFiは高い利回りから大きく稼げると思っている方もいることでしょう。しかし、詐欺や不正行為なども多発しており、危険性が伴うことも事実。DeFiに参加するプロジェクトの概要はしっかりと精査するだけでなく、いかに信頼できるプロジェクトでも少額から始めることをおすすめします。
DeFiのおすすめ情報は「DeBank」で公開されています。
本記事が、DeFiについて知りたい方の参考になれば幸いです。
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