近年、海外市場を賑わせている仮想通貨(暗号資産)を運用管理できるデジタルウォレットとして広がりをみせているメタマスク(MetaMask)。2022年2月時点のメタマスク(MetaMask)アクティブユーザー数が全世界で10,000,000ユーザーを突破するなど、大きな注目を浴びています。

メタマスクにBSCを接続して、仮想通貨(暗号資産)を運用管理したいのですが、その方法が知りたいです。
なかには、世界的にも仮想通貨(暗号資産)業界トップシェアを誇る取引所「バイナンス」が主導のチェーン「BNB Chain(バイナンスビーコンチェーン)」【旧BSC(バイナンススマートチェーン)】とメタマスク(MetaMask)を接続させて、資産の運用管理を行う方もいることでしょう。
もともとはイーサリアムウォレットとして機能していたメタマスク(MetaMask)ですが、BSCやFantom、Polygon(Matic)など、さまざまな仮想通貨(暗号資産)のブロックチェーンで接続することができます。
本記事では、メタマスク(MetaMask)に「BNB Chain(バイナンスビーコンチェーン)」【旧BSC(バイナンススマートチェーン)】を接続する方法と、そのメリットなどについて解説しています。

パンケーキスワップ(Pancake Swap)などのDEXで資産運用をする際に必要となるBSCと、今後注目されていくファントム(FTM:Fantom)やPolygon(Matic)の接続方法も合わせて紹介します。
ぜひ、最後までご覧ください。
BSC(バイナンススマートチェーン)とは?メタマスク(MetaMask)との関連性も解説!
2022年2月16日以降、仮想通貨(暗号資産)取引所のバイナンスが、「Binance Smart Chain」を「BNB Chain(バイナンスビーコンチェーン)」に改名しました。
今回改名した理由は、バイナンスが推奨するエコシステムが、すでに取引所の枠を超えているため。これを機に、「バイナンス(Binance)」という名称を取り除くことにしました。
また、今回の改変でバイナンスは「MetaFi(メタファイ)」という新しい概念を打ち出しており、新たな方向性で進んでいくことも発表しています。

本記事に記載している「BSC(バイナンススマートチェーン)」は、「BNB Chain(バイナンスビーコンチェーン)」のことを意味しています。あらかじめ、ご了承ください。
BNB Chain(バイナンスビーコンチェーン)やMetaFi(メタファイ)についての詳細は、こちらの記事で解説しています。
メタマスク(MetaMask)にBSC(バイナンススマートチェーン)を接続する前に、まずはBSCについて知っていきましょう。

BSC?バイナンススマートチェーン?初めて聞きました。
もちろん、BSCという言葉を初めて聞いた方にも、わかりやすく解説します。
BSC(バイナンススマートチェーン)とは?
BSCとは、「Binance Smart Chain」の頭文字をとった言葉のこと。日本国内では、一般的にバイナンススマートチェーンと呼ばれています。
バイナンスコイン(BinanceCoin)やパンケーキスワップ(Pancake Swap)だけでなく、メタマスク(MetaMask)などのデジタルウォレットに接続するために必要な仕組みです。
ちなみに、バイナンスコイン(BinanceCoin)とは、世界最大規模の取引所バイナンスが発行する仮想通貨(暗号資産)のこと。そしてBSCは、そのバイナンスがローンチしたブロックチェーンです。
代表的な仕組みとしては、パンケーキスワップ(Pancake Swap)が、このBSCを使って構築されたDEX(分散型取引所)です。
もとを辿ればBSCとは、バイナンスチェーンという超高速取引のために最適化されたチェーンを、高性能な分散型アプリケーションを開発するために本格的な環境を備えた形で改良されたチェーンです。
BSCは、数多く存在する種類のイーサリアム(Ethereum)ツールをサポートしているおかげで、イーサリアム上のプロジェクトをBSCへ簡単に移行できるのです。
つまり、メタマスク(MetaMask)で簡単にBSCを接続して、DEX運用などを行えるということです。
BEP-20とは?
BEP-20とは、バイナンススマートチェーン上で作られたコインを受け取ることができるアドレスのこと。1つのアドレスでBEP-20のコインをすべて受け取ることが可能で、アドレスはイーサリアム(Ethererum)系と同じ「0x〜」から始まります。
つまりイーサリアム(Ethererum)系と同じく、BSCも1つのアドレスで複数のコインを受け取ることができ、主にエアドロップなどで受け取る際にもおすすめということです。
ただし、注意点として、コインを受け取るときにトークン規格を指定する必要があります。
異なる規格を指定してしまうと、コインを受信することができず消えてしまうため、受信するときには、しっかりと確認したうえで行いましょう。

異なったチェーンで仮想通貨(暗号資産)をやりとりすると、資産が消失する恐れがありますので、取扱い時には十分注意してください。
BSC(バナンススマートチェーン)の4つの特徴は?
BSC(バイナンススマートチェーン)の大きな特徴は、下記のとおり4つあります。
- メタマスク(MetaMask)と接続できる
- BSCはイーサリアムとの互換性を持つ
- BSCは独立したブロックチェーンであり、他のチェーンよりもガス代が安い
- GameFiの取引量が増加しているため、バイナンスの評価が向上している
前述したとおり、BSCはイーサリアム(Ethererum)との互換性を持っています。
そのため、簡単にメタマスク(MetaMask)と接続することができていることが分かりましたね。
そしてパンケーキスワップ(Pancake Swap)が人気な理由の1つに、BSCを使ったら「ガス代」が他のチェーンよりも安いことがよく取りあげられています。
ガス代が安いだけで、無駄な支出を減らすことができ、結果的に利益率が上がりますよね。
さらにガス代が安い理由で、2021年下半期以降はGameFiの取引量も増えています。
そして、BSCを使った取引が増えていることから、暗号資産取引所「バイナンス」は業界トップクラスの取引高を記録しています。その利益をDeFiに投資を行っており、バイナンスの評価が、ますます向上しているようです。
また各国への対応もしっかり進めており、一時規制が強いられましたが、バイナンスの評価が向上していることを背景にBSCは潰れる危険性が限りなく低いことが分かります。
メタマスク(MetaMask)にBSC(バイナンススマートチェーン)を接続する方法とは?
「BNB Chain(バイナンスビーコンチェーン)」【旧BSC(バイナンススマートチェーン)】について知ることができたら、次は、メタマスク(MetaMask)にBSCを接続してみましょう。
接続方法は簡単で、下記の手順をこなしていきます。
- メタマスク(MetaMask)を開く
- 設定
- ネットワーク
- ネットワークの追加
- 下記のネットワーク情報を入力
- 追加
上記の手順を踏めば、メタマスク(MetaMask)にBSCを追加することができます。
では、画像を使って、具体的な手順を解説していきます。
まずは、グーグルクローム(Google Chrome)を開いて、画面右上のパズルのようなマークを押してメタマスク(MetaMask)を表示させましょう。
上記の画面が出てきたら、①を選択します。
メタマスクの初期設定では「イーサリアムメインネット」と表示されているはずです。
①を選択できたら次に移ります。
①を選択できたら上記の画面が出てきます。
ここで②の「ネットワークの追加」を選択してください。
これで最後です。
②の「ネットワークの追加」を選択できたら、あとは追加したいネットワーク情報を入力していくだけです。
追加するBSCのネットワーク情報
今回、追加するBSC(バイナンススマートチェーン)のネットワーク情報を下表にまとめましたので、ぜひ活用ください。
ネットワーク名 | Binance Smart Chain |
新しいRPC URL | https://bsc-dataseed.binance.org/ |
チェーンID | 56 |
シンボル | BNB |
ブロックエクスプローラーURL | https://bscscan.com |
これで、メタマスク(MetaMask)にBSCを接続することができました。
BSCを接続すると、パンケーキスワップ(Pancake Swap)などのDEXで、資産を運用することも可能です。
リスク分散の意味も込めて、資産は分散して運用・管理しましょう。
その方が安全ですからね。
その他の追加するネットワーク情報
他のDEXを利用する際、BSC(バイナンススマートチェーン)だけでは運用することができない場合があるので、Polygon(Matic)とファントム(Fantom)の2つのネットワークもメタマスク(MetaMask)に追加していきましょう。
Polygon(Matic)のネットワーク情報は、下表のとおりです。
ネットワーク名 | Matic Network |
新しいRPC URL | https://rpc-mainnet.matic.network |
チェーンID | 137 |
シンボル | MATIC |
ブロックエクスプローラーURL | https://explorer.matic.network/ |
次に、ファントム(Fantom)のネットワーク情報は、下表のとおりです。
ネットワーク名 | Fantom Opera |
新しいRPC URL | https://rpcapi.fantom.network |
チェーンID | 250 |
シンボル | FTM |
ブロックエクスプローラーURL | https://ftmscan.com/ |
先ほどと同様の手順を踏んで、メタマスク(MetaMask)にネットワークを追加してみましょう。
メタマスク(MetaMask)にBSC(バイナンススマートチェーン)を接続してDEXを利用してみよう!
メタマスク(MetaMask)に「BNB Chain(バイナンスビーコンチェーン)」【旧BSC(バイナンススマートチェーン)】を接続すると、パンケーキスワップ(Pancake Swap)で資産運用することができるという内容で前述しましたが、現実的にみてもすぐに始められる方は限られているのが現状。実は、私もそのうちの1人で、私自身はじめはヴィーナス(Venus)とパンケーキスワップ(Pancake Swap)のふたつを使って資産運用を始めました。
近年、仮想通貨(暗号資産)の発展とともに、FIREという言葉も広がりをみせていますね。
FIREするには資産運用は必須ともいわれていますが、借金や投資という言葉はどうしても懸念されがちです。
仮想通貨(暗号資産)は、英語を読めなければ情報を集めることは難しいでしょう。
最近の翻訳精度は上がっているものの、いまだ不自然な翻訳を見ることも多々ありますよね。
安全に資産を運用していくために、調べながら読めるようにしておくとよいでしょう。

日本国内と比べて諸外国の方が、暗号資産業界に関連する情報流通がスピーディーです。英語で情報が公開された後、日本語訳されるという流れがあるため、英語を覚えておくと得をします。
絶対はありませんが、対策することはできます。
ここまで読んでくださった皆様なら、しっかり安全に資産運用することができるでしょう。
投資をするなら、余剰資金で運用していくことも重要なポイントです。
まとめ|メタマスク(MetaMask)とBSCを接続しよう!
今回は、メタマスク(MetaMask)と「BNB Chain(バイナンスビーコンチェーン)」【旧BSC(バイナンススマートチェーン)】の接続方法について解説してきました。
世界最大規模の取引所バイナンス主導のブロックチェーンのため、信頼性が担保されていることが特徴的ですが、仕組みが難しく初心者にとっては理解できないこともあるでしょう。
本記事を何度も熟読し、ぜひメタマスク(MetaMask)にBSCを接続してみてください。
新しい資産運用、そして管理ができて、投資を楽しむきっかけとなることでしょう。
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